香典のマナー

■ はじめに

本記事では、葬儀や通夜での香典に関する基本的なマナーを記載しています。香典の意味や適切な目安金額、不祝儀袋の選び方や名前の書き方、そしてお札の入れ方に至るまで、一連の流れについて記載しております。本記事が、葬儀や通夜に参列する際の疑問や不安を解消し、故人に対する敬意を表す手助けになればと思っております。
 

■ 香典とは

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香典とは、先行や抹香、お花の代わりに死者の霊前に供えるものになります。 香典は、通夜または葬式のいずれかに持参するものとなり、どちらにも参列する場合は、どちらか一方のみ持参するようにします。 両方に持参することは、不幸が重なることを意味しますので注意が必要です。
 

■ 香典の金額(目安)

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3千円〜5千円:友人・同僚・上司の家族・ご近所様
3千円〜1万円:友人・同僚・上司・取引先関係
1万円〜3万円:伯父伯母
3万円〜5万円:兄弟姉妹
10万円   :親

香典の金額は、故人とのお付き合いの深さや贈り主の年齢によって異なりますので、あくまで上記は目安の金額となります。(身内の場合であっても喪主以外で同居していない家族は喪主に対して香典を出すのが基本となります)また、香典の金額は、「4」と「9」の付く額は避けるようにします。
 

■ 不祝儀袋

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・マナー

香典は、不祝儀袋に入れます。 金額が5千円くらいまでは水引が印刷されているシンプルなものを使い、1万円以上の場合は、実物の水引がかかっているものを選択しましょう。 名前は、薄墨で書くのがマナーとなっており、薄墨は、悲しみの涙で墨が薄くなったことを表しています。

・上包み

【仏式】
表書きは「御香典」「御香料」が最も多いです

【神式】
表書きは「御玉串料」が最も多いです

【キリスト教式】
表書きは「御花料」が最も多いです

・中包み

表には何も書かず、中包みの裏に「名前・住所・金額」を書きます。金額は漢数字で書き、 連名の時は代表者の名前と住所を書きます。

【漢数字】1:壱 2:弐 3:参 4:四 5:伍 6:六 7:七 8:八 9:九 十:捨 百:百 千:阡 万:萬 円:圓

・お金の入れ方

お札は新札ではなく、使用済みのものを入れます。新札は準備して待っていたという意味合いになってしまう為、新札しか手持ちが無い場合は、お札の真ん中に折り目を入れるようにしましょう。 お札は、裏にして入れるようにし、肖像の上下は気にしなくても結構です。肖像を下にする時は、「このような不幸は何かの間違いではないか」という気持ちを表すことになりますが、マナーとまではいかないです。
 

■ おわり

葬儀や通夜は故人を偲び、生きている我々が改めて人生や死を考える場でもあります。 マナーやルールを理解することは、故人だけでなく遺族に対して敬意を示すものになります。 香典の準備や金額、そして渡し方は、本記事で説明したような基本的なガイドラインやマナーが御座いますが、 最終的には「敬意と思いやり」が何よりも大切です。 日本の葬儀文化は独特であり、地域や宗教によっても細かな違いがあります。それだけに、しっかりとした知識と理解が必要とされます。 本記事が、そのような知識を身につけ、故人とその遺族に対して適切な形で敬意を表す助けとなれば幸いです。

すがはら葬祭
HP:https://memorial-sugahara.com/
TEL:0120-61-0983

(※)本記事は筆者個人の見解となりますことご了承下さいませ